2009年12月30日水曜日

ステンレススチール・マンの逆襲 Stainless steel man's counterattack

1992年、品川区O美術館「ステンレス・スチールマンの逆襲展」にて発表した作品のプロモーションビデオです。
うまく再生出来ていなかったので、再アップしました。

展覧会情報:可能世界 空間論 Exploration in Possible Spaces



可能世界 空間論
空間の表象の探索、のいくつか
2010年1月16日-2月28日
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA
開館時間:午前10時-午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日/保守点検日(2/14)
入場料:一般・大学生500(400)円/高校生以下無料
※( )内は15名様以上の団体料金
主催:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

出品作家
田中浩也+岩岡孝太郎+平本知樹
柄沢祐輔+松山剛士
舘知宏
エキソニモ

ギャラリーツアー
2010年1月17日・2月20日 午後2時-3時
定員:各回20名
担当学芸員が、展覧会の内容や各作品について解説します。
※チラシ裏面掲載 関連イヴェント情報を訂正いたしました。

関連イヴェント
◎シンポジウム「可能世界空間論」
1月30日午後2時
参加者:濱野智史 円城塔 柄沢祐輔 田中浩也 舘知宏
ほかを予定

◎シンポジウム「アーキテクチュアル・コーディング-アルゴリズムを用いた新しい空間設計」
2月6日午後2時
参加者:豊田啓介 大野友資 舘知宏 田中浩也 柄沢祐輔
ほかを予定

会場:ICC 4階特設会場
入場無料(※展覧会をご覧いただくには、展覧会チケットが必要です)

◎オープン・(リ)ソース・ファニチャー・ワークショップ
岩岡孝太郎+平本知樹
1月24日・1月31日・2月7日・2月21日
各日午後2時-4時
会場:ICC 4階特設会場


新進アーティスト紹介コーナー
エマージェンシーズ!- 013
voice.zero
«super-ultra-great-media-art.org»
2009年12月12日-2010年2月28日
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
場所:ICCラウンジ・ウエスト(入場無料)

住所:〒163-1404 東京都新宿区西新宿3-20-2
東京オペラシティタワー4階
京王新線初台駅東口から徒歩2分
電話:0120-144199
URL: http://www.ntticc.or.jp/

2009年12月8日火曜日

展覧会情報:ヤン フードン(楊 福東)-将軍的微笑 Yang Fudong : The General's Smile


2009年12月19日(土)〜2010年3月28日(日)
主催/会場 原美術館
助成 芸術文化振興基金、財団法人MRAハウス
協力 NECディスプレイソリューションズ株式会社
   Ufer! Art Documentary、スーパー・ファクトリー、ShanghART Gallery

アーティストトーク:ヤン フードン

12月20日(日)2:00〜3:30pm 場所:原美術館ザ・ホール
料金2,000円(一般※入館料込み)、1,000円(原美術館メンバー及び同伴者2名まで)
要予約 Tel: 03-3445-0669 E-mail: info@haramuseum.or.jp
お電話またはE-mailにて、お名前、ご連絡先電話番号、参加人数をお知らせください。



開館時間 11:00am〜5:00pm(12月23日を除く水曜日は8:00pmまで開館/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(1月11日、3月22日は開館)、12月28日〜2010年1月4日、1月12日、3月23日
入館料 有り(規定の料金についてはお問い合わせください)
原美術館 〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-25 Tel: 03-3445-0651
http://www.haramuseum.or.jp

2009年12月3日木曜日

Male & Female 2

プラスマイナスギャラリーの展示で作っていただいた、
ビデオ映像の一部です。
ジェネレーターを2台使い、
「制作費が赤字なんだよなぁ〜」と
トライビジョンの方がつぶやいていて、
ちょっと申し訳なく感じてしまいました。
今どきなら、撮影も編集も費用が少なく作れそうです。

2009年11月26日木曜日

サウンド・クリッパー パート2 sound clipper part2


sound clipper part1 の動画に変えました。


サウンドオブジェ。
ランダムな組み合わせで、複数の振り子が電磁波(ラジオの音)を拾­ い発音する。1991年頃に制作。
A sound art object. By a random combination, plural pendulums pick up an electromagnetic wave (sound of the radio) and pronounce it.
I produce it in about 1991.

2009年11月25日水曜日

展覧会情報:ことばのお店


飾りたい額 贈りたい額

ことばのお店から
額匠・雅士呂の小さな額の
展覧会のお知らせが届きました。

会期=2009年12月4日・5日・6日
会場=ことばのお店 12時〜19時
東京都渋谷区神宮前1-21-15 ナポレ原宿ビル3F
http://www.words.co.jp/

2009年11月23日月曜日

ソープ・ランプ2 soaplamp ver.2




「ソープ・ランプ」アクリル+ステンレスの
ケース入りバージョンです。
別バージョンは、木枠でナチュラル感たっぷりですが、
これは、背面にミラーアクリルを使用して
ステンレスのバーと共に、
とてもクリアな感じを強調しました。

石鹸内部から発光するよう、蛍光灯が入っています。
レッド、グリーン、クリアの三色。
※透明せっけんの提供はカネボウでした。

2009年11月8日日曜日

展覧会情報:山本弘之 写真展「食彩」


CANON GALLERY
銀座:2009年11月19日〜11月25日 03-3542-1860
〒104-0061 東京都中央区銀座3-9-7トレランス銀座ビルディング1F
10:00-19:00(最終日15:00まで)日、祝休館

札幌:2009年12月7日〜12月18日
〒060-8522 札幌市北区北7条西1-1-2 SE山京ビル1F
9:00-17:30(最終日15:00まで)土、日、祝休館

仙台:2010年1月18日〜1月29日
〒980-8560 仙台市青葉区国分町3-6-1 仙台パークビルヂング
9:00-17:30(最終日15:00まで)土、日、祝休館

福岡:2010年2月8日〜2月19日
〒812-0017 福岡市博多区美野島1-2-1 キャノンMJ福岡ビル
9:00-17:30(最終日15:00まで)土、日、祝休館


梅田:2010年3月4日〜3月10日
〒530-8260 大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビルB1F
10:00-18:00(最終日15:00まで)日、祝休館


名古屋:2010年3月25日〜4月7日
〒460-8532 名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ1F
10:00-18:00(最終日15:00まで)日、祝休館


いとうのスタイリスト時代に、仕事をご一緒させていただいたカメラマンの方から、写真展のお知らせが来ました。料理の撮影が、特に際立っています。クリアなセンスに魅せられます。

2009年11月2日月曜日

学芸員:堀口勝信さん・・(展覧会開催に至る10の試練)

 機械帝国の次の展覧会の企画を進めて行く中、RPGのドラゴンクエストのように、ひたすらいろいろな方に会いに行く事を続けていました。

 原美術館の学芸員の堀口さんとの出会いは、プラスマイナス・ギャラリーでの個展の時のサイン帳でした。後日、連絡を取って会いに行ったのは、その三年後ぐらいだったと記憶しています。
 岐阜でのMIG'95のイベントで新作も数点あり、堀口さんの考えていた「機械帝国」の企画にピッタリだったようです。

 百貨店の美術館や、美術展の企画団体(読売新聞・日経新聞)、公立の美術館に企画を相談するため推薦文を書いていただきました。

※この数年後に堀口さんはニューオータニ美術館に移られました。


推薦する作家:吉田正人+いとう ともこ


 90年代、現代美術は混沌と拡張のただなかにありますが、そのなかでメッセージ性のある作品、私達に刺激を与え新鮮な発見をさせる作品は、これからの世妃にも重要であることは疑う余地がありません。吉田正人+いとう ともこ氏の作品は、美しく研磨した金属素材を用いてテクノロジーを駆使した機械(明らかに人型ロボットのような形態のものも多い)でありながら、私達が「機械」という言葉から連想する「合理性」や「非人間性」とは対極にある表現が絶妙です。「Ji-danda」「Jita-bata」といった、人間らしい仕草(地団駄を踏む動作、じたばたする動作)をする作品が、改めて人間という存在について考えさせる点に注目すべきでしょう。ロボットのようなものを見ると、私達はなんでもできる機械を期待しますが、吉田正人十いとう ともこ氏の作品はどちらかと言えば1つ、2つの動作に限定されていて、それがかえってユーモアを生み出し、私達の想像力を膨らませるものになっているのです。
 色々な物語が生まれてきそうな作品を作り続ける吉田正人+いとう ともこ氏を私は推薦致します。
推薦者:堀口勝信(原美術館 学芸員)
1998年10月11日

2009年10月29日木曜日

ステンレスの名刺(The business card of the stainless steel)


作品にステンレスの素材を使っているという理由で
作ってみました。
電解腐食で名前やパターンを彫り込みます。
メッシュパターンを茶漉しとして使いたい人も・・・
200枚限定で、一枚あたり250円。
イラストレーション誌の編集長の片桐さんが
「面白い!」とおっしゃって、
リクルートムックの「稼げる独立」(1996年版)の
名刺コレクションに推薦してくださいました。
インパクトは大ですが、その後、稼げたかどうか?
効果の程は不明です。

2009年10月20日火曜日

建築家:キャサリン・フィンドレイ(Kathryn Findlay)さん・・(展覧会開催に至る10の試練)

 機械帝国の次の展覧会の企画を進めて行く中、RPGのドラゴンクエストのように、ひたすらいろいろな方に会いに行く事を続けていました。

 その頃、美術のイベントやパーティーがあると必ず出会ってしまう、ジョニー・ウォーカーさんという方がいて、初めは何をしている人かまったく謎の人でしたが、彼の飼っている犬の話題で知り合いになり、その後、彼の主催するパーティーのお知らせが、頻繁にファクシミリで届くようになりました。

 ジョニーさんの住まいでは、彼の気に入った作家の展示とパーティーを定期的に行っていて、月に一度ぐらい出かけて行くと、その度に国内外の何人かの美術関係者、アーティストの方たちを紹介いただくことがあり、そのパーティーの席で、大変日本語が堪能で印象的な、キャサリン・フィンドレイさんとお話する機会があって、彼女は佐賀町エキジビット・スペースで展覧会を開く事を聞きました。

 その展覧会は、キャサリン・フィンドレイさんと牛田英作さんの共同制作の展示で、お二人とも建築家をなさっており、会場のメインの作品は、とても柔らかな曲面で構成されたインスタレーションでした。
 その曲線や思想をそのまま生かし設計した家が、その頃テレビの番組で放映され、私もそれを見て知っていて、とても生命力に富んだ有機的なたたずまいで、一般的な家屋の概念とはまったく違うスタイルの建築だった印象があります。
(キャサリン・フィンドレイさんの作品は、検索するとネットで、たくさん見る事ができます。)

 展覧会の後に、キャサリン・フィンドレイさんと牛田英作さんの事務所にお伺いして、作品や展覧会の反響などをお聞きし、そして、私たちの作品や展覧会の企画について、感想・言葉をいただきました。



TO WHOM IT MAY CONCERN
MASATO YOSHIDA AND TOMOKO ITO


It would be a great mistake to understand the work of Masato Yoshida and Tomoko Ito by only looking at the objects they make. Their's is a world of rich humanity and embodied in those beautiful machines. They plan to make 100 robots which have the same number of feelings displaying the infinite senses of man. Something shines from their work which is pure and delicate and should be an inspiration to those who would be cynical about the future of man in the hands of machines, it is not cool but kind, not inhuman but altruistic:thy see way beyond pure mechanics into the heart of future robots. I recommend that their work receive support because it is original in the best sense.
Kathryn Findlay (Architect)


吉田正人 と いとうともこ に関心がある方々に

 吉田正人といとうともこの制作するオブジェを、表面的に見て作品を理解しようとすると、大変な思い違いをしてしまう。彼らの作り出す世界は、人間性豊かで、そしてそれらは、美しい機械の中に具体的に表明されている。
 彼らは、100のロボットを作る計画をしている。100のロボットは、誰もがいくつかは同じように持っている感情、情緒を、人間の持つ無限の気持ち、感覚を表そうとしている。彼らの作品からは純粋で繊細な光が放たれている。
 将来、機械ばかりになり、人間が機械にコントロールされてしまうのではないかと心配したり、シニカルになっている人々に、彼らは、違う希望のある世界を見せている。それは、冷たくなく、親切で優しく、とても人間的で思いやりにあふれ、作品を見ている人を暗いイメージにさせず、気持ちをマイナスではなく、プラスの方へ向かわせる。ただの機械のメカニックを作ることではなく、未来のロボットの心の中に、彼らは、はるか遠くを見ている。
 独創的な考え方、美意識であるという理由で私は、彼らの作品が援助を受けるべきだと推薦します。
キャサリン フィンドレイ (建築家)
1996年10月11日 ※翻訳=キャサリン・フィンドレイさん

2009年10月17日土曜日

コム デ ギャルソン (COMME des GARÇONS) 秋冬2000-2001のビジュアルに



 広報部の担当の大木さんの話では、川久保玲さんが記憶していたヒトガタ・オブジェのビジュアルをスタッフの方たちが5〜6年分の資料の山からようやく探し出して、「機械帝国」の時のタブロイド版「REVEW」の表紙に掲載された写真を見つけ出し、原美術館から連絡先を聞いたとの事。
 私たちに、たどり着くまで相当ご苦労された様子でした。

 パリコレなどのDMポスターに使用したいとのお話で、願っていたファッション・ブランド「コム デ ギャルソン」に採用されて、たいへん感激してしまいました。

※AD=小川直樹さん、広報部担当=大木俊明さん、写真=加藤孝生さん
※ポスターA2変形(387×485mm)・封筒(
135×397mm)

2009年10月16日金曜日

原美術館 創立20周年記念CD-ROMに収録されました。




「Art in Motion : Hara Museum at 20」
1. イントロダクション
2. 国際交流の軌跡
3. 展覧会ハイライト
4. インタビューとメッセージ
5. インタラクティブ
  森村泰昌「輪舞(ロンド)」
  荒木経惟「色情」
6. 1979-1999年表/アーティスト インデックス

編集・発行 原美術館
協賛 Hara Museum Fund
制作 International Digital Artists (IDA)

※原美術館のアーティスト・ショップにて販売

2009年10月15日木曜日

男女共同参画社会にかんするアンケート





1998年に、内閣総理大臣官房広報室から男女共同参画社会基本法の論点整理のため・・・の、アンケートが届いた。
小冊子も同封してあり文字量が多く、美術をする私になぜ?
全国3000人に送付したと記されている。疑問が湧きつつも、期日厳守を求めるハガキまで到着。
「いとう」と共同で作品を制作しているためなのか?
男女共同参画社会の実現ならばと少し真剣に回答を考えた。
男性・女性の感覚や思考方法の違い。筋力や持久力の違い。生き物としての性差。
区別は必要だけど差別はしない。その考えは昔も今も変わっていない。
それを実践できればと回答した。

2009年10月12日月曜日

この年も、イラストレーション・ファイル(玄光社)に掲載。



 1997年のイラストレーター388人の仕事ファイルで、紹介されました。諸事情により、翌年1998年版から掲載が有料化となってしまいましたが、ジャンル分けがされ分冊化と進化していったようです。
 掲載のために、ポートレイトと表紙の複写撮影をお願いしたカメラマンの青谷治彦さんが、二年後(1999年)に脳腫瘍のために亡くなりました。大変残念でなりません。
※宣伝会議1996年12月号・浅葉克己デザイン室・AD浅葉克己さん・D高杉光宏さん・写真=近藤昌信さん ※日経WinPC 1996年11月号・及川真咲デザイン事務所・ADおいかわみちよしさん・写真=岡野隆一さん

2009年10月11日日曜日

この年、週刊現代から世界で一番「暮らしてみたい街」の取材依頼。



 美術をなりわいの一部にしている身としては、このころ芸術に対する保護が厚いパリが一位で、かつてヒッピーが集まっていたという、住みやすいポカラ(ネパール)とラム島(ケニヤ)を二位・三位に選んだ記憶がある。ポカラとラム島には数週間滞在した事があり、いつか記事にしたいと思っている。

各界100人が選んだ!!
世界で一番「暮らしてみたい街」ベスト10


 ポカラ(ネパール)「湖とヒマラヤの山々を望む街で、かつてはヒッピーが集まっていた。治安良好で物価は極端に安い。気候温暖で、野菜や肉も比較的豊富。衛生状態などに難があるが、現地の習慣になれれば日本の田舎よりはるかに静かで安らぐし、干渉も少ない。都市生活でヒートアップした部分をクールダウンできる」(吉田正人・美術家)
※週刊現代1997年1月18・25日号/講談社

この年、イラストレーション・ファイル(玄光社)に掲載。


 1996年のイラストレーター364人の仕事ファイルで、紹介されました。立体特集のページで、このころは企業の広告の予算もある程度出せる時代でしたので、作品を撮影のために貸し出す事で、活動資金になりました。
 イラストレーション誌の編集部の皆さんが、「機械帝国」展を観るためにハラ ミュージアム アークへお出かけ下さった事を、編集長の片桐さんから伺いました。立体が、いろいろな形で参加できるように可能性を考えて下さったように思います。

2009年10月10日土曜日

サイトを秋色にリニューアル!!


新しいWebデザインのソフトを購入した記念に、
サイトのテーマカラーを秋色にしてみました。
ぜひ、ホームページ
http://www.k3.dion.ne.jp/~o3-f/
もご覧下さい。

2009年10月8日木曜日

浅葉克己さんの名刺がたまると・・・(展覧会開催に至る10の試練)

表紙撮影=近藤昌信さん

 機械帝国の次の展覧会の企画を進めて行く中、RPGのドラゴンクエストのように、ひたすらいろいろな方に会いに行く試みを続けていました。

 横浜ランドマーク・タワーでのクリスマス・チャリティー・アートツリー展でご一緒させていただいた後に、浅葉克己さんと、しばしば美術展のオープニングで同席する機会があり、浅葉さんは会う度に名刺交換をします。
 事務所にお訪ねしたときに、いとうが「名刺が十枚たまるとハワイ旅行ご招待ですか?」と冗談で話すと、「そうそうそう。ハワイご招待です。」と浅葉さんが笑って応対して下さいました。

 作品集や展覧会のグラフィック関連の話題のほかに、浅葉さんはその時、トンパ文字の書を制作中で、いくつか見せていただきました。
 そして、中国に行ったときの体験をお聞きしたり、卓球の愛ちゃんと一緒のチームで中国に行き親善試合をしたりと「卓球を続けているから老眼になっていない。」など日常的な話も聞く事ができ、また、本題の作品集の事も一歩前進して、得難い時間を過ごす事が出来、お土産にトンパ文字の書をいただきました。

 浅葉さんはその時分、「宣伝会議」の表紙のADもされていましたので、機械帝国の「Doki-doki 1」の写真を表紙で、また「今月の表紙」で吉田といとうをご紹介下さいました。



今月の表紙

 吉田正人+いとうともこさんの創り出すハンサムなロボットは魅力的だ。
 コンピューターグラフィックスはバーチャルな空間の中にあるが、このハンサムなロボットは触ることもできるし、音や光も具体的に出してくれる機械文明の中でうごめいているが、その中からすべてがていねいに抽出されたカタチを面構築してゆく作業にはカオスを感じることができる。
 ぼくは、アートディレクターのご本尊派は千手観音だと思っているので、京都へ行くたびに、密かに祈りを捧げている。あの位手があって全部が動いてくれたら凄いことになるなあと思う。人間の想像を絶するような機械よりも、アートの分野では、原初的なかすかな動きの方が感動を呼ぶ。最近は、あまり見かけなくなったがブリキのおもちゃなどはその一例だ。そうか、北原照久さんのブリキのおもちゃは博物館入りしちゃったんだなあ。僕の机の上には、アフリカのケニアから買ってきた、単純なおもちゃが乗っている。
 すごく気に入っている。ふたの部分にカエルがついていて、それを引くと中から蛇が顔を出す。このばかばかしい程、単純な動きがたまらなく好きなのだ。
 二人が創り出す精密なロボットもますます人間的になってほしいと思っている。
浅葉克己(アートディレクター)
※宣伝会議1996年12月号・「今月の表紙」撮影=浅葉克己さん

2009年10月6日火曜日

デジカメが壊れた!! のでCanon IXY930ISを購入して遊ぶ

※電話機を撮影。故障して画像が乱れている。


 六年前に買ったデジカメが壊れてしまった。二年ぐらい前から挙動不審で、画面がチラついたりハイライト部分がピンクになったりの症状を、しばしば繰り返していた。
 一日二日、放っておくと元に戻ったので、なだめながら使っていたがいよいよダメになってしまった。ダイヤル部分をいじると回復する事もあって、接点が不良なのか、メーカーのサイトを見ても「この機種にはそのような故障はありません。」と表示されるばかりで、冷たい回答。標準的な修理費用は一万円必要らしい。
 もうちょっとプラスすれば新品が買える金額だ。う〜ん、どうしよう。


 近所の家電量販店から、閉店セールのお知らせがきたので早速見に行った。
 軒並み値引きの札がかかっていて、おお賑わい。早い者勝ちの混雑ぶりで、商売の大変さを実感。

 どの機種を選択したものか、たくさんあって迷うばかり。同じメーカーのカメラを見つけ、値段も手ごろ、修理費に上乗せ程度で購入。
 翌日、試写をしてパソコンに読み込ませようとUSBに繋ぐと、Macに認識されない・・・。もう一台のMacに繋いでみる。やっぱりだめ。カメラ側の端子が小さくなり省スペースを意図したのかもしれないが、端子部分が入りにくく途中で引っ掛かりがある感触。販売店に持ち込んで見てもらうと初期不良との事で返品。


 地元で購入する事はやめて、秋葉原に行く。迷う事2時間あまり。結局、ニコンとキャノンの二択になり、端子の件から繋ぎやすそうなキャノンに軍配が・・・。
 8GBのSDHCメモリーもセールで半額程度、8GBあればMacのOS9なら起動可能だと感慨にひたりつつもポイントで購入!!(カメラが20%ポイント還元商品)
 コマーシャルで見た機能が満載で、おもしろいけれど、値段分の満足が得られるか!?

2009年10月4日日曜日

「WinPC」雑誌の表紙用オブジェの仕事


 日経BP社のパソコン雑誌「WinPC」の表紙用ビジュアルのためにと、ヒトガタ・オブジェ(ロボット)の制作依頼がきた。
 「Doki-doki 1」の制作時にパーツを一体分、予備に作ってあり、1ヶ月程の制作期間でも可能と判断して引き受けることに・・・。
 今回は、スチールの撮影だけなのでモーションはなく、何ヶ所か小型のネオン管を使い発光させる事がオプションで、ひたすら表面磨きに時間を使った。しかし、アルミ合金の厚板が磨ききれない。時間が足りない。切断面を利用する事に方針を変更!

 撮影スタジオは、都内のマンションの一室をスタジオ用に改造した場所で、スタジオ用としては電力が少ないせいか、ストロボの充電間隔が長くスタッフの間にビミョーな緊張が走る。等身大の大きさのヒトガタを撮影するには、やや引きが足りないように感じていた。奥行きはそのまま写真に写ってしまう。予算の都合で大きなスタジオが借りられないカメラマンの鬱憤が、オブジェのパーツのキズといった細かい部分に向かう。時にはコラボレーションすると、こんな大変さも味わう事がある。


 表紙だけではなく、記念のテレフォンカードにも使用される事になり、WinPCの編集長からカードを10枚いただいた。(撮影=岡野隆一さん)

2009年10月3日土曜日

岐阜市勢要覧に掲載


 1996年版に、市の行った事業として「MIG'95」の報告が掲載されました。自治体と企業のイベントに関われた事が、成果としていくらかでも残れば喜ばしい限りです。
 モノづくりに関わる前向きな意識の表れとして、岐阜市の隣りに位置する大垣市にはソフトピアといった施設やインキュベーションルーム、IAMAS 情報科学芸術大学院大学など、ソフトの開発・人材育成・情報科学芸術にも力を注いでおり、いろいろな試みが良い結果を生み出しているように感じます。

2009年10月2日金曜日

パソコンのメンテナンス

 画像作成・動画編集・Webデザイン・グラフィックデザインと仕事で多用している3台のMacの内、MDD(G4)が不調だった。電力的にいっぱいいっぱいな事もあり、FireWireの端子が死んでいた。また内蔵電池も切れていた。Macの内蔵電池は文具の通販では取り扱いがないため、半年ぶりに秋葉原に行きヨドバシカメラ・秋葉館・ソフマップをのぞいてみた。


 ヨドバシカメラで、内蔵のIDEハードディスクをUSBに変換するアダプターを数種類見つけた。電力不足のMDDの不調を受け、内蔵のHDを外付けにしたいと考えていたが、うってつけのパーツが存在した。少し前まではHDケースとして商品化されていたが、案外ケースがあると価格が高い。その変換部分だけをアダプターとして商品化したもので価格が1500〜3500円ぐらいと変換可能アイテム数により複数の選択肢があり、大変安価になっている。(今回はポイントを使用して数百円の出費で購入できた。)



 使用をやめた古いパソコンが増えてくると、ハードディスク内の過去のデータをどう扱うか思案のしどころではあったし、内蔵のHD(バックアップ用)を外付けにして、必要なときだけ電源を入れれば省エネにも貢献できる。
 取り付けは至って簡単。ハードディスクを取り出して掃除をして接続。USB機器として認識される。また、MDD(G4)の死んでいたFireWireも復活し、スキャナーとFireWir接続の外付けハードディスクを繋いだ。
 ハードディスクの価格が一年で半額ぐらいに値段が下がり、それにともなうアダプター類も価格が変わっており、消費するほうにとっては大助かりでした。

2009年9月30日水曜日

地団駄代行オブジェ



 四年ほど前に切なげにケイレンしつつ、地団駄を踏む下半身ロボット・オブジェを作った。
 ロボット・オブジェは、由緒正しき目方売りの純血アルミニウムのブロックや、どこまでも清く美しい正統的ステンレススチールの丸棒。ひそかに思いを抱く新素材アルポラス(発泡アルミ)。時には、「ねえ、使ってよ〜。使ってよ〜ん。うふっ♡♡」と、甘い言葉で言い寄るメーカー協賛品の数々…。そして一転、まだ無料で公共機関が収集していた頃、粗大ごみ置き場から深夜徘徊し厳選して集めたビデオデッキや扇風機。秋葉原電気街の路地裏にころがるように売っていた、正体不明の一山いくらのジャンク・パーツ。「いらない家電製品募集のお知らせ」に協力してくれた人々の家庭の押し入れの中に、ひっそりと眠っていた旧式のステレオセット&ターンテーブル。今となっては忘却の彼方の、大金を注いだ8ビットコンピユータ…。
 それら新旧取り混ぜた素材を一堂に結集し、試行錯誤を繰り返し、切ったりつないだり裏返したり、穴を開けたりレーザーを照射したり、火花を飛ばしてみたり溶かしたり、誰もがこうあって欲しかったと思うような理想の下半身は無理でも、自分の思惑の形にしてみた。そして、モーターと歯車を取り付けて、少し理工系のスパイスを振りかければあとは試運転を残すのみ。
 重い金属のカタマリを動かすスイッチを押すと、パワー不足のモーターが悲しげに五秒間回転し、ぎくぎくしたケイレン状の波動攻撃を生む。そのモーターの挫折的中途逆回転が、災い転じて悲しくも美しく芸術的かつ劇的に、地団駄効果を倍増した。
 こうして、混沌と悲しみを内包した近未来型地団駄代行オブジェは完成した。——ボタンを押すことができるなら、あなたでも、猿でも、犬でも、猫でも、人種・性別・生物を問わず、年齢的断絶をも超え使用可能。
 今月の提言…。学校卒業後、やがて人生の荒波に揉まれる皆さんへ。つらいことや悲しいこと、悔しいことや挫折すること、好きな相手に振られたときに、そんな思いを一気に解消する、一家に一台! 地団駄代行オブジエ。
※Let's(実務教育出版)1995年3月号・今月のエッセーに掲載

2009年9月29日火曜日

「機械帝国」MECHA ZONE その5(撤収編)


3ヶ月程の展覧会も会期終了!!
撤収作業は二泊三日の作業だった記憶が・・・

作品輸送は、岐阜方面と東京の二ヶ所あり
岐阜方面には普段は焼き物の美術輸送が多いと話す
京都の運送会社の方が担当で
仕事が丁寧で信頼ができそうな印象。

作品の梱包は、設置よりも半分の時間で済んでしまい
のんびり伊香保温泉にでも、の気分だけど
岐阜の搬入先に向かう。

アークの学芸員の方が
岐阜の引き渡しに立ち会って手土産を持参。
引取先の工場は、無償で協力いただいているため
学芸員の方の気づかいに感謝いたします。
そして作品を預かり保管をしてくれる
岐阜の工場の方にも感謝いたします。

2009年9月28日月曜日

機械帝国 MECHA ZONE(Tomo編)


機械帝国では沢山の子供が見てくれた
作品の前で楽しんでくれている子を見る事はとてもうれしい
"Ji-danda"はダンスをしているように見えるらしい
プラスマイナス・ギャラリーで外人の子供が
「Ji-dandaってなに?」とおかーさんに聞いていた
「あなたもくやしい時にするでしょ」と答えていたのを
思い出す。地団駄は世界共通なのだと思う。

会場は天井が高く、自然光が降り注ぎ、牧場の中にあるので
緑に囲まれ、とても気持ちが良い
設置作業がもう一押しになった日に作家の方やスタッフの
方と食事に行く事になり個性豊かな方達との語らいに
楽しい時を持てました。

作家のお一人に大変お酒に強い方がいらっしゃいます
吉田は程々にと思いつつ勧められるままに杯を交わします。
そして次の日、何だか体調が優れない
作業ができずに「ウー、気持ちワルイ」
事務所に尋ねました「二日酔いの薬はないですか」
「はい、これでいかがです?」薬を飲んで
作品の横で青い顔して寝ています。
設置作業の時、美術館で寝た人いるのかナー


岐阜機械金属青年協議会の方々にご協力をいただき制作された
"Doki-doki 2"映像部分の制作にカシオからデジタルカメラを
期限付きで借りました。
何日かの後に海外に持ち出されるとの事で返却日は厳守です。
急いであちこち連絡を入れ、撮影の協力をお願いします。
まだ、デジタルカメラが珍しく、撮ったその場で写真が見られ
撮り直せるので大人も子供も大喜びです。

何年か後に「デジタルカメラにかける情熱」とテレビ番組で
ラスベガスのカメラショーに出品したと放映されていた。
お借りした、このカメラがラスベガスに行く事に
なっていたのですね。
だから期間限定、返却日厳守だったのですね。

顔写真を撮らせて頂いた方の中の何人かの方が亡くなられ
寂しい気持ちになります。
子供だった方達がご結婚されたと聞くと、とても
うれしい気持ちになり、幸せを願います。
"Doki-doki 2"の作品はまだ完結していません
まだまだ続きます。

作業が終わった帰り道、ざわつきから離れ、話す言葉は少なく
頭の中も体も静かに透明なクールダウンの時を迎え
・・・心地よい。

協力してくれた多くの方達ありがとう