2010年2月28日日曜日

Adobeのアップグレードで北海道旅行


が、当たってしまいました。(2年前)
北海道庁旧庁舎の斜向かいのホテルに宿泊。



北大の博物館で標本を見て
(村上春樹さんの小説を思い出しました)


乗馬もして


ジャンプ台を見て


サッポロビール園で食べ放題、飲み放題


小樽にも足を運び、楽しい小旅行をさせていただきました。
Adobeさん、ありがとう。

2010年2月26日金曜日

学芸員:猿渡紀代子さん・・(展覧会開催に至る10の試練)

 猿渡さんから、あたたかい作品のコメントをいただき、そしてご紹介により、現代美術の中で活躍する方々に会うことが出来ました。


吉田正人+いとう・ともこ さんの作品に寄せて

 1994年の秋、吉田正人さんといとう・ともこさんに初めて会ったとき、この騒々しくせわしない世の中で、お二人の座る一角だけがしんと静まりかえって、清浄な空気が流れる場所のように感じられ、不思議な印象を抱いた。それは、たとえて言えば、高原の朝に身をおいたときの感覚が、都会の日常性の中にぽんと移ってきたような、とでも言えようか。ところが、その二人が作り上げる作品は、機械の部品を自由に組み合わせた、動きや音をともなうロボットのごときものである。彼らの作品は、これまでに「日本オブジェ展」や「機械帝国展」に出品されて、現代のテクノロジーとアートとの関係を示すシンボルとしてふさわしい扱いを受けている。機械やテクノロジーにいわれないアレルギー体質をもつ私が、彼らの作品に対して好意的になれないとしても不思議ではないのに、まず二人の存在がかもし出す温かな静けさとメカニックな作品との落差に驚き、それから初めて、作品の生み出す緩慢で人間的な動きのリズムに気づく。そのリズムは、ある時はぎくしゃくとして機械的な整然さからはど遠く、ある時は人間の心臓の鼓動をなぞっていたりする。その動きを眺めていていつまでも飽きないのは、流れる雲や舞い落ちる葉を見ているとき、海辺で波のリズムと音を体感しながら飽きることがないとの、通じているのだろうか。彼らの作品を前にしてポエジー(詩情)を感じるのは、私だけではないかもしれない。
 機械のパーツとて、もともと人間の手から生まれたものであることを思い至らせてくれる彼らの作品は、人間とテクノロジーの関係の在り方がこれからどうあるべきなのか、ひとつの視座を与えてくれるような気がする。

猿渡紀代子(横浜美術館学芸員)
1996年11月4日
※現在、猿渡さんは横浜市民ギャラリーの館長も兼任されています。


 この数年後、私たちの作品が建設会社に壊されてしまうという出来事があり、猿渡さんから貴重な助言を受け、係争を解決する力をいただきました。ありがとうございました。