2009年10月29日木曜日

ステンレスの名刺(The business card of the stainless steel)


作品にステンレスの素材を使っているという理由で
作ってみました。
電解腐食で名前やパターンを彫り込みます。
メッシュパターンを茶漉しとして使いたい人も・・・
200枚限定で、一枚あたり250円。
イラストレーション誌の編集長の片桐さんが
「面白い!」とおっしゃって、
リクルートムックの「稼げる独立」(1996年版)の
名刺コレクションに推薦してくださいました。
インパクトは大ですが、その後、稼げたかどうか?
効果の程は不明です。

2009年10月20日火曜日

建築家:キャサリン・フィンドレイ(Kathryn Findlay)さん・・(展覧会開催に至る10の試練)

 機械帝国の次の展覧会の企画を進めて行く中、RPGのドラゴンクエストのように、ひたすらいろいろな方に会いに行く事を続けていました。

 その頃、美術のイベントやパーティーがあると必ず出会ってしまう、ジョニー・ウォーカーさんという方がいて、初めは何をしている人かまったく謎の人でしたが、彼の飼っている犬の話題で知り合いになり、その後、彼の主催するパーティーのお知らせが、頻繁にファクシミリで届くようになりました。

 ジョニーさんの住まいでは、彼の気に入った作家の展示とパーティーを定期的に行っていて、月に一度ぐらい出かけて行くと、その度に国内外の何人かの美術関係者、アーティストの方たちを紹介いただくことがあり、そのパーティーの席で、大変日本語が堪能で印象的な、キャサリン・フィンドレイさんとお話する機会があって、彼女は佐賀町エキジビット・スペースで展覧会を開く事を聞きました。

 その展覧会は、キャサリン・フィンドレイさんと牛田英作さんの共同制作の展示で、お二人とも建築家をなさっており、会場のメインの作品は、とても柔らかな曲面で構成されたインスタレーションでした。
 その曲線や思想をそのまま生かし設計した家が、その頃テレビの番組で放映され、私もそれを見て知っていて、とても生命力に富んだ有機的なたたずまいで、一般的な家屋の概念とはまったく違うスタイルの建築だった印象があります。
(キャサリン・フィンドレイさんの作品は、検索するとネットで、たくさん見る事ができます。)

 展覧会の後に、キャサリン・フィンドレイさんと牛田英作さんの事務所にお伺いして、作品や展覧会の反響などをお聞きし、そして、私たちの作品や展覧会の企画について、感想・言葉をいただきました。



TO WHOM IT MAY CONCERN
MASATO YOSHIDA AND TOMOKO ITO


It would be a great mistake to understand the work of Masato Yoshida and Tomoko Ito by only looking at the objects they make. Their's is a world of rich humanity and embodied in those beautiful machines. They plan to make 100 robots which have the same number of feelings displaying the infinite senses of man. Something shines from their work which is pure and delicate and should be an inspiration to those who would be cynical about the future of man in the hands of machines, it is not cool but kind, not inhuman but altruistic:thy see way beyond pure mechanics into the heart of future robots. I recommend that their work receive support because it is original in the best sense.
Kathryn Findlay (Architect)


吉田正人 と いとうともこ に関心がある方々に

 吉田正人といとうともこの制作するオブジェを、表面的に見て作品を理解しようとすると、大変な思い違いをしてしまう。彼らの作り出す世界は、人間性豊かで、そしてそれらは、美しい機械の中に具体的に表明されている。
 彼らは、100のロボットを作る計画をしている。100のロボットは、誰もがいくつかは同じように持っている感情、情緒を、人間の持つ無限の気持ち、感覚を表そうとしている。彼らの作品からは純粋で繊細な光が放たれている。
 将来、機械ばかりになり、人間が機械にコントロールされてしまうのではないかと心配したり、シニカルになっている人々に、彼らは、違う希望のある世界を見せている。それは、冷たくなく、親切で優しく、とても人間的で思いやりにあふれ、作品を見ている人を暗いイメージにさせず、気持ちをマイナスではなく、プラスの方へ向かわせる。ただの機械のメカニックを作ることではなく、未来のロボットの心の中に、彼らは、はるか遠くを見ている。
 独創的な考え方、美意識であるという理由で私は、彼らの作品が援助を受けるべきだと推薦します。
キャサリン フィンドレイ (建築家)
1996年10月11日 ※翻訳=キャサリン・フィンドレイさん

2009年10月17日土曜日

コム デ ギャルソン (COMME des GARÇONS) 秋冬2000-2001のビジュアルに



 広報部の担当の大木さんの話では、川久保玲さんが記憶していたヒトガタ・オブジェのビジュアルをスタッフの方たちが5〜6年分の資料の山からようやく探し出して、「機械帝国」の時のタブロイド版「REVEW」の表紙に掲載された写真を見つけ出し、原美術館から連絡先を聞いたとの事。
 私たちに、たどり着くまで相当ご苦労された様子でした。

 パリコレなどのDMポスターに使用したいとのお話で、願っていたファッション・ブランド「コム デ ギャルソン」に採用されて、たいへん感激してしまいました。

※AD=小川直樹さん、広報部担当=大木俊明さん、写真=加藤孝生さん
※ポスターA2変形(387×485mm)・封筒(
135×397mm)

2009年10月16日金曜日

原美術館 創立20周年記念CD-ROMに収録されました。




「Art in Motion : Hara Museum at 20」
1. イントロダクション
2. 国際交流の軌跡
3. 展覧会ハイライト
4. インタビューとメッセージ
5. インタラクティブ
  森村泰昌「輪舞(ロンド)」
  荒木経惟「色情」
6. 1979-1999年表/アーティスト インデックス

編集・発行 原美術館
協賛 Hara Museum Fund
制作 International Digital Artists (IDA)

※原美術館のアーティスト・ショップにて販売

2009年10月15日木曜日

男女共同参画社会にかんするアンケート





1998年に、内閣総理大臣官房広報室から男女共同参画社会基本法の論点整理のため・・・の、アンケートが届いた。
小冊子も同封してあり文字量が多く、美術をする私になぜ?
全国3000人に送付したと記されている。疑問が湧きつつも、期日厳守を求めるハガキまで到着。
「いとう」と共同で作品を制作しているためなのか?
男女共同参画社会の実現ならばと少し真剣に回答を考えた。
男性・女性の感覚や思考方法の違い。筋力や持久力の違い。生き物としての性差。
区別は必要だけど差別はしない。その考えは昔も今も変わっていない。
それを実践できればと回答した。

2009年10月12日月曜日

この年も、イラストレーション・ファイル(玄光社)に掲載。



 1997年のイラストレーター388人の仕事ファイルで、紹介されました。諸事情により、翌年1998年版から掲載が有料化となってしまいましたが、ジャンル分けがされ分冊化と進化していったようです。
 掲載のために、ポートレイトと表紙の複写撮影をお願いしたカメラマンの青谷治彦さんが、二年後(1999年)に脳腫瘍のために亡くなりました。大変残念でなりません。
※宣伝会議1996年12月号・浅葉克己デザイン室・AD浅葉克己さん・D高杉光宏さん・写真=近藤昌信さん ※日経WinPC 1996年11月号・及川真咲デザイン事務所・ADおいかわみちよしさん・写真=岡野隆一さん

2009年10月11日日曜日

この年、週刊現代から世界で一番「暮らしてみたい街」の取材依頼。



 美術をなりわいの一部にしている身としては、このころ芸術に対する保護が厚いパリが一位で、かつてヒッピーが集まっていたという、住みやすいポカラ(ネパール)とラム島(ケニヤ)を二位・三位に選んだ記憶がある。ポカラとラム島には数週間滞在した事があり、いつか記事にしたいと思っている。

各界100人が選んだ!!
世界で一番「暮らしてみたい街」ベスト10


 ポカラ(ネパール)「湖とヒマラヤの山々を望む街で、かつてはヒッピーが集まっていた。治安良好で物価は極端に安い。気候温暖で、野菜や肉も比較的豊富。衛生状態などに難があるが、現地の習慣になれれば日本の田舎よりはるかに静かで安らぐし、干渉も少ない。都市生活でヒートアップした部分をクールダウンできる」(吉田正人・美術家)
※週刊現代1997年1月18・25日号/講談社

この年、イラストレーション・ファイル(玄光社)に掲載。


 1996年のイラストレーター364人の仕事ファイルで、紹介されました。立体特集のページで、このころは企業の広告の予算もある程度出せる時代でしたので、作品を撮影のために貸し出す事で、活動資金になりました。
 イラストレーション誌の編集部の皆さんが、「機械帝国」展を観るためにハラ ミュージアム アークへお出かけ下さった事を、編集長の片桐さんから伺いました。立体が、いろいろな形で参加できるように可能性を考えて下さったように思います。

2009年10月10日土曜日

サイトを秋色にリニューアル!!


新しいWebデザインのソフトを購入した記念に、
サイトのテーマカラーを秋色にしてみました。
ぜひ、ホームページ
http://www.k3.dion.ne.jp/~o3-f/
もご覧下さい。

2009年10月8日木曜日

浅葉克己さんの名刺がたまると・・・(展覧会開催に至る10の試練)

表紙撮影=近藤昌信さん

 機械帝国の次の展覧会の企画を進めて行く中、RPGのドラゴンクエストのように、ひたすらいろいろな方に会いに行く試みを続けていました。

 横浜ランドマーク・タワーでのクリスマス・チャリティー・アートツリー展でご一緒させていただいた後に、浅葉克己さんと、しばしば美術展のオープニングで同席する機会があり、浅葉さんは会う度に名刺交換をします。
 事務所にお訪ねしたときに、いとうが「名刺が十枚たまるとハワイ旅行ご招待ですか?」と冗談で話すと、「そうそうそう。ハワイご招待です。」と浅葉さんが笑って応対して下さいました。

 作品集や展覧会のグラフィック関連の話題のほかに、浅葉さんはその時、トンパ文字の書を制作中で、いくつか見せていただきました。
 そして、中国に行ったときの体験をお聞きしたり、卓球の愛ちゃんと一緒のチームで中国に行き親善試合をしたりと「卓球を続けているから老眼になっていない。」など日常的な話も聞く事ができ、また、本題の作品集の事も一歩前進して、得難い時間を過ごす事が出来、お土産にトンパ文字の書をいただきました。

 浅葉さんはその時分、「宣伝会議」の表紙のADもされていましたので、機械帝国の「Doki-doki 1」の写真を表紙で、また「今月の表紙」で吉田といとうをご紹介下さいました。



今月の表紙

 吉田正人+いとうともこさんの創り出すハンサムなロボットは魅力的だ。
 コンピューターグラフィックスはバーチャルな空間の中にあるが、このハンサムなロボットは触ることもできるし、音や光も具体的に出してくれる機械文明の中でうごめいているが、その中からすべてがていねいに抽出されたカタチを面構築してゆく作業にはカオスを感じることができる。
 ぼくは、アートディレクターのご本尊派は千手観音だと思っているので、京都へ行くたびに、密かに祈りを捧げている。あの位手があって全部が動いてくれたら凄いことになるなあと思う。人間の想像を絶するような機械よりも、アートの分野では、原初的なかすかな動きの方が感動を呼ぶ。最近は、あまり見かけなくなったがブリキのおもちゃなどはその一例だ。そうか、北原照久さんのブリキのおもちゃは博物館入りしちゃったんだなあ。僕の机の上には、アフリカのケニアから買ってきた、単純なおもちゃが乗っている。
 すごく気に入っている。ふたの部分にカエルがついていて、それを引くと中から蛇が顔を出す。このばかばかしい程、単純な動きがたまらなく好きなのだ。
 二人が創り出す精密なロボットもますます人間的になってほしいと思っている。
浅葉克己(アートディレクター)
※宣伝会議1996年12月号・「今月の表紙」撮影=浅葉克己さん

2009年10月6日火曜日

デジカメが壊れた!! のでCanon IXY930ISを購入して遊ぶ

※電話機を撮影。故障して画像が乱れている。


 六年前に買ったデジカメが壊れてしまった。二年ぐらい前から挙動不審で、画面がチラついたりハイライト部分がピンクになったりの症状を、しばしば繰り返していた。
 一日二日、放っておくと元に戻ったので、なだめながら使っていたがいよいよダメになってしまった。ダイヤル部分をいじると回復する事もあって、接点が不良なのか、メーカーのサイトを見ても「この機種にはそのような故障はありません。」と表示されるばかりで、冷たい回答。標準的な修理費用は一万円必要らしい。
 もうちょっとプラスすれば新品が買える金額だ。う〜ん、どうしよう。


 近所の家電量販店から、閉店セールのお知らせがきたので早速見に行った。
 軒並み値引きの札がかかっていて、おお賑わい。早い者勝ちの混雑ぶりで、商売の大変さを実感。

 どの機種を選択したものか、たくさんあって迷うばかり。同じメーカーのカメラを見つけ、値段も手ごろ、修理費に上乗せ程度で購入。
 翌日、試写をしてパソコンに読み込ませようとUSBに繋ぐと、Macに認識されない・・・。もう一台のMacに繋いでみる。やっぱりだめ。カメラ側の端子が小さくなり省スペースを意図したのかもしれないが、端子部分が入りにくく途中で引っ掛かりがある感触。販売店に持ち込んで見てもらうと初期不良との事で返品。


 地元で購入する事はやめて、秋葉原に行く。迷う事2時間あまり。結局、ニコンとキャノンの二択になり、端子の件から繋ぎやすそうなキャノンに軍配が・・・。
 8GBのSDHCメモリーもセールで半額程度、8GBあればMacのOS9なら起動可能だと感慨にひたりつつもポイントで購入!!(カメラが20%ポイント還元商品)
 コマーシャルで見た機能が満載で、おもしろいけれど、値段分の満足が得られるか!?

2009年10月4日日曜日

「WinPC」雑誌の表紙用オブジェの仕事


 日経BP社のパソコン雑誌「WinPC」の表紙用ビジュアルのためにと、ヒトガタ・オブジェ(ロボット)の制作依頼がきた。
 「Doki-doki 1」の制作時にパーツを一体分、予備に作ってあり、1ヶ月程の制作期間でも可能と判断して引き受けることに・・・。
 今回は、スチールの撮影だけなのでモーションはなく、何ヶ所か小型のネオン管を使い発光させる事がオプションで、ひたすら表面磨きに時間を使った。しかし、アルミ合金の厚板が磨ききれない。時間が足りない。切断面を利用する事に方針を変更!

 撮影スタジオは、都内のマンションの一室をスタジオ用に改造した場所で、スタジオ用としては電力が少ないせいか、ストロボの充電間隔が長くスタッフの間にビミョーな緊張が走る。等身大の大きさのヒトガタを撮影するには、やや引きが足りないように感じていた。奥行きはそのまま写真に写ってしまう。予算の都合で大きなスタジオが借りられないカメラマンの鬱憤が、オブジェのパーツのキズといった細かい部分に向かう。時にはコラボレーションすると、こんな大変さも味わう事がある。


 表紙だけではなく、記念のテレフォンカードにも使用される事になり、WinPCの編集長からカードを10枚いただいた。(撮影=岡野隆一さん)

2009年10月3日土曜日

岐阜市勢要覧に掲載


 1996年版に、市の行った事業として「MIG'95」の報告が掲載されました。自治体と企業のイベントに関われた事が、成果としていくらかでも残れば喜ばしい限りです。
 モノづくりに関わる前向きな意識の表れとして、岐阜市の隣りに位置する大垣市にはソフトピアといった施設やインキュベーションルーム、IAMAS 情報科学芸術大学院大学など、ソフトの開発・人材育成・情報科学芸術にも力を注いでおり、いろいろな試みが良い結果を生み出しているように感じます。

2009年10月2日金曜日

パソコンのメンテナンス

 画像作成・動画編集・Webデザイン・グラフィックデザインと仕事で多用している3台のMacの内、MDD(G4)が不調だった。電力的にいっぱいいっぱいな事もあり、FireWireの端子が死んでいた。また内蔵電池も切れていた。Macの内蔵電池は文具の通販では取り扱いがないため、半年ぶりに秋葉原に行きヨドバシカメラ・秋葉館・ソフマップをのぞいてみた。


 ヨドバシカメラで、内蔵のIDEハードディスクをUSBに変換するアダプターを数種類見つけた。電力不足のMDDの不調を受け、内蔵のHDを外付けにしたいと考えていたが、うってつけのパーツが存在した。少し前まではHDケースとして商品化されていたが、案外ケースがあると価格が高い。その変換部分だけをアダプターとして商品化したもので価格が1500〜3500円ぐらいと変換可能アイテム数により複数の選択肢があり、大変安価になっている。(今回はポイントを使用して数百円の出費で購入できた。)



 使用をやめた古いパソコンが増えてくると、ハードディスク内の過去のデータをどう扱うか思案のしどころではあったし、内蔵のHD(バックアップ用)を外付けにして、必要なときだけ電源を入れれば省エネにも貢献できる。
 取り付けは至って簡単。ハードディスクを取り出して掃除をして接続。USB機器として認識される。また、MDD(G4)の死んでいたFireWireも復活し、スキャナーとFireWir接続の外付けハードディスクを繋いだ。
 ハードディスクの価格が一年で半額ぐらいに値段が下がり、それにともなうアダプター類も価格が変わっており、消費するほうにとっては大助かりでした。